こんにちは、はたてです!
就活では内定獲得の為に自己分析の実施が必要であるという事は多くの就活生が知っている事だと思います。
この自己分析に関連して他己分析という作業もあるのですが、皆さん実施した事はありますか?
他己分析という作業自体は知っている方も多いと思いますが、実際に実施した事のある方はどれ程いるのでしょう?
自己分析がかなり大変な事もあり、他己分析が後回しになってしまっている方もいるのではないでしょうか。
中には他己分析を実施する意味がイメージ出来ず、自己分析だけで終わらせようと考えている方もいるかもしれませんね。
もし他己分析を実施する意味が無いという考えから、今後他己分析を実施しないつもりの方はちょっと待ってください。
私の経験上、他己分析は内定獲得に向けて重要な作業だと思っています。
他己分析を実施して良かったと思える事が幾つもありますので、私は皆さんに是非自己分析と合わせて他己分析も実施してほしいです。
というわけで今回は他己分析を実施する意味が無いと考えている方に向けて、就活を経験した私が考える他己分析を実施する意味やメリットについて紹介したいと思います。
- 他己分析を実施する意味が無いと思っている方
- 他己分析を実施する必要性を理解したい方
- 就活経験者が考える他己分析のメリットを知りたい方
他己分析とは

他己分析とは何か?という事については様々なWebサイトや書籍等で紹介されているので、ここでは詳しく説明しません。
要は、他人から見た視点で自分がどのような特徴を持つ人間なのか理解する為の作業です。
自己分析は自分自身だけで完結する一方で、他己分析は他人と一緒に作業を進めるという違いがあります。
また、ここでいう他人とは大学の友人や先輩、両親、バイト先の仕事仲間等が挙げられます。
初対面の人に他己分析をお願いする手段も一応はありますが、他己分析する側の人も、その対象者がそもそもどのような人間なのかある程度分かっていないと特徴を指摘するのは難しいでしょう。
なので、ある程度顔見知りの関係のある人に他己分析をお願いした方が私は良いと思います。
他己分析は実施しても意味が無いのか?

内定獲得には他己分析が必要という事は知りながらも、本当にやるべき作業なのか必要性がイメージ出来ず、他己分析を実施しても意味が無いと考えている方もいるでしょう。
私の他己分析に対する考えは端的に言うと以下の通りになります。
- 内定獲得を少しでも近づける上で他己分析は必須
- しかし回数は1回〜3回程実施すれば十分
それぞれの事項について説明しますね。
内定獲得を少しでも近づける上で他己分析は必須
私の意見としては少しでも内定獲得の可能性を高めたいのであれば、他己分析は実施した方が良いと考えています。
なぜなら面接で面接官から聞かれる質問の中に、他己分析を実施していないと回答出来ない質問があるからです。
例えばこんな質問です。
貴方は友人からどのような人だと言われる事が多いですか?
このように他人から見た時の自分について面接官から質問される時があります。
日頃から友人等の周りの人から自分に対する特徴について指摘を受けているなら他己分析を実施しなくても問題ありませんが、中々そのような機会はありませんよね。
だからこそ他人から自分がどのように見られているのか知る為に、他己分析が必要になるのです。
しかし回数は1回〜3回程実施すれば十分
ではそんな重要な他己分析ですが、どれ程の回数実施すれば良いのでしょうか?
私の意見としては1回実施すれば十分。
余裕があれば2〜3回の実施で良いと思います。
他己分析が重要だからといっても、この作業に関しては何十回も実施する必要はありません。
なぜなら以下の理由があるからです。
- 他人から見た自分の特徴はある程度共通化している為
- 真の正解を見つけなくても選考対策に活用出来る為
- 他の作業に比べて優先度は高くない為
他人から見た自分の特徴はある程度共通化している為
自分から見た自分の特徴と他人から見た自分の特徴は大きく異なる可能性があります。
しかし一方で他人から見た自分の特徴は、他己分析を手伝ってくれる人毎に全然違う結果になるという事はあまり多くないでしょう。
多少の違いはあれども、ある程度の大枠は誰が他己分析を手伝っても共通化すると思います。
なので他己分析の回数を重ねても、新しい発見は段々と得にくくなってくるでしょう。
真の正解を見つけなくても選考対策に活用出来る為
自己分析に特定の正解が無いように、他己分析においても特定の正解はありません。
なのであまりにも拘ってしまうと、どんどん他己分析に時間を使ってしまう危険性があります。
完璧を求めず程々に抑える意識で他己分析を進めていきましょう。
程々で本当に良いのか不安という方もいるでしょうが、心配無用です。
なぜなら他己分析で得られた情報を就活で使う場面はあまり多くないからです。
主には面接での質問対策で活用するのですが、その活用場面は私の考えでは大きく2つしかないと思っています。
- 面接官に他人から見た自分の特徴を説明する時
- 自分の主張に関する説得力を強化したい時
1つ目の内容は、この章の冒頭で説明した話と被ります。
面接では「他人から見た自分の特徴」に関する質問を聞かれる場合があるので、その対策として他己分析を通して得られた情報を活用する場面があります。
2つ目の内容は、説得力の強化に繋がる話です。
他己分析の情報を活用する事で第三者の意見も加えながら、自分の主張を伝える事が出来ます。
要は他己分析で得た情報を活用して、「自分の考えだけじゃなくて、他の人も同じように考えているよ。」という構成が作れるのです。
例えば、自分の強みが傾聴力である事を主張する際に、過去の実体験を踏まえた根拠を示す事に加えて、「他己分析でも複数人から私の強みは傾聴力だと指摘された。」という根拠が伝えられれば、面接官もより納得しやすくなると思いますよね。
このような2つの場面で他己分析の情報を活用出来るのです。
言い換えれば、この2つの場面で必要になる情報さえ集められれば他己分析は一旦完了と区切りをつけて良い事になります。
他己分析をやり続ければ自分がどのような人間なのか正解に近づく事が出来るかもしれません。
それこそ先程の2つの場面に関する情報以外も集める事が出来て、自分とはどのような特徴を持つ人間なのかより理解が深まるでしょう。
しかし内定獲得というゴールを目指す上では、必要以上の情報を集める事は時間が勿体無いです。
その時間を別の就活対策に使わなければ内定獲得に必要なスキルを高める事が出来ません。
だからこそ他己分析を長時間やり込んで、自分に関する真の正解を見つける必要はないのです。
他の作業に比べて優先度は高くない為
先程説明したように就活において他己分析の情報を活用する場面はあまり多くありません。
自己分析や企業分析、OBOG訪問など他に取り組まなければならない作業の方が圧倒的に就活で活用する場面が多いです。
なので私は他の作業に比べて他己分析は優先度が高くないと考えています。
以上の事から、他己分析は意味の無い作業ではなく、内定獲得の為に必須な作業ではあるが、多くの回数を実施する必要は無いと私は考えているのです。
他己分析を実施するメリット

先程の内容を踏まえてもまだ、他己分析を実施する意味は無いと考えている方がいましたら、是非これから紹介するメリットを参考にして頂きたいです。
先程説明したように他己分析は確かに優先順位が高くない作業ではありますが、それでも実施する事で以下5つのようなメリットを得る事が出来ます。
これらのメリットを踏まえて改めて他己分析が意味の無い作業なのか検討してみてください。
1. 他者から自分がどのように見られているのか理解出来る
他己分析におけるメリットと言えば、やはりコレでしょう。
自分で自分自身を分析する自己分析も大切ですが、他者からどのように自分が見られているのかを理解する事も大切です。
自分では熱い性格の人と分析していても、他者からはクールな性格の人と認識されているかもしれませんからね。
ここまで正反対の分析内容になる事は少ないとは思いますが、自分と他者では分析内容が異なる可能性も大いにあります。
他者との分析内容が異なるようであれば、自分にとって新しい気づきになりますね。
これぞ他己分析の良い所です。
一方で自分と他者で分析内容が同じになる場合もあると思います。
それはそれで自分と他者の認識に違いが無いと理解出来るので良い気づきです。
このように他者から自分がどのように見られているのか理解する事で、自分に対する分析が他者と同じなのか、それとも異なるのか知る事が出来ます。
他者と分析結果が同じ場合であれ、違う場合であれ、得られるものがあるので今後の就活に活用出来ますよ。
私は複数の人に他己分析をお願いした結果、「他者から見た自分の特徴」と「自分自身で認識していた自分の特徴」が基本的に同じでした。
同期や先輩等、複数人に依頼して8割程のレベルで自分自身に対する認識が一緒だったので、恐らく今後誰と話す場合でも見た目通りの印象を持たれるのだろうという気づきを得る事が出来ましたね。
そうなると、今の自分の性格や特徴に対して同期や先輩が好印象を持ってくれる観点については、多くの人も同じように好印象を持ってくれるだろうと予想出来ます。
しかし一方で悪印象を持たれている観点については、他の人からも同じように思われてしまう可能性があるので改善しなければならないと学びました。
2. 他己分析を必要とする面接対策に対応出来る
こちらは先程の「内定獲得を少しでも近づける上で他己分析は必須」の箇所で説明しましたね。
面接では他者から見た自分の特徴や印象について面接官から聞かれる場合があり、その質問対策として他己分析はピッタリです。
他己分析を通して指摘された特徴等をそのまま面接官に伝えましょう。

私もこの質問は聞かれた経験があるので、必ず対策した方が良いと思いますよ。
3. ESや面接で自分の主張により説得力を持たせる事が出来る
こちらも概要は「真の正解を見つけなくても選考対策に活用出来る為」の箇所で説明しましたね。
論理的に自分の意見を主張する事も説得力を持たせる有効な方法ではありますが、そこに第三者の意見も加えられると更に説得力のある主張を伝える事が出来るようになります。
自分の主張を論理的に伝える為には、そもそもの論理的に話す方法についてある程度の勉強が必要です。
日頃から意識していないと、いきなり論理的に話すのは難しいでしょう。
一方で第三者の意見を取り入れるのは簡単です。
他己分析を実施して意見として利用出来る情報を集めれば良いだけですからね。

このように他己分析を通じて簡単に自分の主張の説得力を高める事が出来るので、活用しない手は無いですよ!
因みに論理的に話す事に苦手意識を持つ方はこちらの記事を参考にしてください。
面接官から「君は論理的な話し方をするよね」とフィードバックを受けた私が、論理的に話す為にどのような事を意識しているのか紹介しています。
4. 自分の自己分析で足りない要素に気づく事が出来る
同期の方と他己分析を行う場合、お互いに他己分析を実施し合う事もあるかと思います。
他己分析をしてもらう事に勿論メリットはありますが、他者の他己分析を自分が手伝う事にもメリットはあります。
それは自分の自己分析で足りない要素に気づく事が出来るからです。
相手の自己分析に対して足りない要素や改善点についてアドバイスをしていると、「あれ?そういえばアドバイスしておきながら自分も出来てないな」と思うような事があります。
自分自身も自己分析を行っているので、他者の他己分析を手伝うと足りない分析要素や改善点に関して色々と気づく事が出てきます。
「もっとこの観点について具体的に分析した方が良さそうだな」とか「この観点について今とは違う視点で自己分析すると新しい事に気づく事が出来そうだな」とか、相手の自己分析の内容に対して幾つか指摘事項が思い浮かんでくるんですよね。
そのように考えられた指摘事項は、自分にも当て嵌まる場合があります。
このようにして他者の他己分析を手伝う事によって自分の自己分析に活かす事が出来ますよ。
私は同期の他己分析を手伝う中で、色々と「なぜ?」と詳細について突っ込んだ質問をしていました。
「なぜ成長したいの?」とか「なぜそのジャンルの仕事をやりたいと思ったの?」とか「なぜその経験は貴方にとって印象深かったの?」みたいな質問をしていました。

文章にしてみて気づきましたが凄く圧迫面接みたいな詰め方をしてましたね。当時の同期には申し訳ない事をしてしまいました…
同期の話を聞いていると「なぜ?なぜ?」と色々と追加の質問事項が思い浮かぶんですよね。
しかしふと頭を切り替えて、「今追加で質問した内容に対して自分もちゃんと説明出来るのか?」と考えてみると、実は自分も説明出来ない質問が幾つかあると気づく事が出来ました。
「そういえば自分もなぜ成長したいのか具体的に考えられていなかったな」みたいな気づきがありましたね。
同期には突っ込んだ質問をしながら自分も実は説明出来ないと気づいて申し訳ないなと思いながら、後日改めてその観点について自己分析していました。
もしそもそもの自己分析の進め方が分からない方がいましたら、以下の記事を是非読んでください。
私がやって良かったと思う自己分析の進め方について記事をまとめました。
5. 今後の自己分析に向けたアドバイスを貰う事が出来る
大学の同期や先輩等、自己分析を行なった経験のある方に他己分析をしてもらうと、今後の自己分析に関してアドバイスを貰える事があります。
他己分析がお願い出来るような同期や先輩との関係性であれば、自分の就活を応援してくれていると思うので、他己分析を通じて何か気づいた事があれば教えてくれると思いますよ。
「今回の他己分析の内容を踏まえて、今後は○○を意識しながら自己分析してみれば?」みたいな感じですね。
勿論自分1人だけで自己分析を進める事も可能です。
最近では自己分析に関する書籍やネット情報が沢山あるので、それらの情報を調べれば対応出来ますよね。
ですがそれでも他者からのアドバイスに気づかされる事は沢山あります。
その気づきを活かせれば更に深い自己分析が出来るようになるでしょう。
まとめ
今回は他己分析を実施する意味が無いと考えている方に向けて、就活を経験した私が考える他己分析を実施する意味やメリットについて紹介しました。
ポイントをまとめますと以下の通りです。
- 内定獲得を少しでも近づける上で他己分析は必須
- しかし回数は1回〜3回程実施すれば十分
他己分析は誰かにお願いしないといけないので、実施するのに少しハードルが高いと感じる方もいるかと思います。
しかしこの作業を通じて得られるものは沢山あるので是非、友人や親など身近な人にお願いしてみましょう!